ワックスアップ〜インレー〜
2022年11月10日
こんにちは。スマイルデンタルクリニック歯科技工士の菊竹です。もう11月になり後2ヶ月で今年も終わってしまいます。こうして見るととても早い一年だったなと思います。今回は珍しくブログっぽい事を書きたいと思います。今日は一番オーソドックスな補綴物の作り方の一部を紹介します。
簡単に言うと型を作ってそこに金属を流し込んで綺麗にして完成です。今日その型を作るために必要なワックスアップについてです。ワックスアップとはワックスという加熱すると液化し、冷えると固まる材料です。このワックスを溶かしたり冷やしたりして歯の形にしていきます。
まず一番初めに変形の少ないワックスを一層塗ります、化粧下地みたいなものですね。そしたらとにかくワックスを盛ってしまいます。人によっては初めから歯の形に盛っていく人もいますが自分は初めなんとなくで盛っていきます。
そうしたら歯型をつけ、それを目安に簡単に歯の溝を掘り全体のバランスを見ながら綺麗に整えていきます。
これで補綴物のワックスの型となる物が出来ました。ここまで来たらこのワックスの型を埋没します。そして釜で加熱しワックスだけを完全に溶かしてしまいます。あとはそのワックスがあった空間に金属を流し込めばワックスの型が金属に変わるというわけです。
そうして出来た金属を最終的に綺麗にして完成となります。ないもなかったところに綺麗に補綴物が生まれました。
こうして皆さんのお口に入るわけになります。
かなり簡単に話しましたが作業一つ一つにしっかりとした理由があり、色々考えながら物を作っているのですね。今はデンタルが進んでおりこれをパソコンで出来てしまう時代です。それはまた今度機会があれば。
ちなみにカエルはまだいきてますよ。