口腔機能発達不全症②
2025年03月10日
みなさんこんにちは。
スマイルデンタルクリニック受付兼TCの山下です。
いまくらいのこの時期は「啓蟄(けいちつ)」と呼ばれており、土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を開いて(啓いて)動き出す時期だそうです。
春の訪れを感じられる季節のあしおとですね。
少しずつ暖かくなってきました。
さて、先月からの息子の症例更新です。
先月はチューイングブラシを用いて口腔機能を鍛える準備段階でした。
現在の使用頻度は
平日は朝と夜の2回。
休日は本人の気持ちが前向きなら昼間もやっています。
まずは写真の更新です。
↓表面
噛んで〜と声かけしてもなかなかカチッと噛んでくれません。
恐らくここがいまの正しい噛み合わせです。
↓左側
ぜひ先月からの写真と比較していただきたいのですが、
一点だけ変化が認められ(?)ました!
舌の位置です。
先月は前歯の隙間から舌が見え隠れしていたのですが(舌癖)、今回はたまたまなのかちゃんと引っ込んでいます。特別な声かけはしていません。
舌は上顎にくっついてくれていることが正しい位置ですが、息子はなかなか指しゃぶりが止められないので舌が低い位置に常にあります(低位舌)。
↑少しずつ自分から止めるようになってきてはいますが、寝入り端はまだ無意識に指をしゃぶってしまっています。
常に指が咥えられていたので噛み合わせにもその影響が出ています。
上下の前歯にスペースがあることがわかると思いますが、これは決して正しい位置ではありません。
でもよく見ると舌が上顎にくっついている訳でもないのでやはりたまたまだったかもしれません。
でも息子には先月と写真を比較したものを見せて褒めちぎりました。
毎日頑張っているから少しずつ良くなってきているかもね!とポジティブな声かけをして本人のモチベーションが下がらないようにフォローをしています。
もちろん息子本人は困ったことは今はないと思います。
でも指しゃぶりはもう卒業してほしい気持ちがママにはあることや、専門書に載っている症例写真を見せて、視覚からも理解をしてもらうようにしています。
もちろん本人の気持ちに寄り添いながら無理はさせません。
一番の味方は我々保護者です。
(そして専門的に関与をしてくれる歯科医院のスタッフもみなさんの味方です!)
ですが小学校に進級したり、新しい環境に身を置くことになったときに出来るだけ困ってしまわないように出来ることはやり続けていきます。
来月からも引き続き経過はおっていきますが、
日常で私たち保護者が大切な子供へ自宅で出来ることを発信していきたいと思います。
同じような悩みを持つ方へ、なにかが解決の糸口になるといいなと思いながらまた頑張りたいと思います。